新資格!終末期ケア専門士の取得方法と今後の活かし方を解説!

医療や介護の資格は年々増えてます。

通信教育で資格が取れるものや独学でも取れるもの、研修を受けただけで取れるものと様々です。

これだけ資格がある中でどれを選べばいいのだろう。

資格を取っても意味があるのかな?

勉強するだけでお金がなくなる・・・

と思ってる方も多いのではないでしょうか。

そんな数ある中から今回は「終末期ケア専門士」についてのお話です!

これからの日本は多死社会になっていきます。

死は誰もが経験する事柄で、身近な方にも、もちろん自身にも訪れます。

そんな終末期をどう過ごせばよいのか

終末期にどのように手を差し伸べればいいのか

これで合ってるのかな?と手探りではなく、しっかりと理由をつけて支援することが出来るようになります!

これから何か資格を取得しようと思っている方へ、

終末期ケア専門士についてや受験方法、資格取得までの道のりや、取得後のことについてわかりやすく説明していきます。

新しい資格!終末期ケア専門士とは?

終末期ケア専門士とは、一般社団法人日本終末期ケア協会が2020年から始めた民間の資格になります。

終末期ケアの知識と倫理を併せ持った臨床ケアに置けるスペシャリストを育成することが目的となっています。

厚生労働省は2040年にむけて日本は多死社会になっていくとしています。厚生労働省HPより)

今までは看護職や介護職などが中心となり終末期のケアをしていました。

しかし多死社会に向けて、一般の方(ご家族やご親族、地域の方など)も参加し、看取ることが生活の中の自然な一部として受け入れられる社会が必要です。

終末期ケア専門士が

  • 専門職と一般の方々との架け橋になり、
  • 終末期に入った方ひとりひとりに合ったケアができるように

学んでいく資格です。

終末期ケア専門士の取得方法

それでは実際に、終末期ケア専門士を取得するための方法を見ていきましょう。

・受験資格基準

受験資格としては下記のようなものがあります。

実務経験が2年以上

  • 医師
  • 歯科医師 
  • 看護師 
  • 保健師 
  • 薬剤師 
  • 理学療法士 
  • 作業療法士 
  • 言語聴覚士 
  • 臨床工学技士 
  • 歯科衛生士 
  • 管理栄養士 
  • 介護支援専門員 
  • 介護福祉士 
  • 社会福祉士 
  • 精神保健福祉士 
  • 臨床検査技師 
  • 放射線技師

実務経験が3年以上

  • 栄養士
  • 准看護師 
  • 介護士(※実務者研修終了者のみ) 
  • 臨床心理士 
  • 音楽療法士

となっています。

※介護支援専門員と資格名にありますが、介護支援専門員は基礎資格(医療・福祉系の国家資格)が必要になります。また、基礎資格が受験資格基準に入っていない(はり師、きゅう師、視能訓練士など)場合でも、介護支援専門員として3年以上の実務経験があれば問題ありません。

また、今回開催される第二回からは

救急救命士、公認心理士、臨床心理士、音楽療法士

も追加で受験可能になりました!

実務経験は緩和ケア病棟やホスピスケア専門の機関などでなくても受験可能です。

また、雇用形態は常勤・非常勤のどちらでも大丈夫です。

・受験の申請方法

①日本終末期ケア協会HPから受験申し込みを行う

②受験申請書類到着後に必要事項を記入する

(4月1日~9月15日必着 ※第二回の場合)

※1実務経験証明書は職場(あるいは前の職場)に記載してもらわないといけません。

余裕を持って申請しましょう。

※2現在の職場のみの実務経験では足りない場合、前の職場にも証明してもらう必要があります。閉院などで2年以上の証明が出来ない場合、もう一年待つことになりますので要注意です。

③必要書類を揃えて、同封されている折り返し封筒にて、簡易書留で郵送する

※3年以上の介護士の方は実務者研修終了証コピーを1部提出

・受験日時

受験申し込みの審査結果が到着したら8月中旬から試験会場を予約していきます。

受験会場を予約?

となる方も多いと思います。

受験はCBT試験となります。

従来の試験方法は、試験日が

決められた日時

決められた場所

に行かなくてはいけませんでした。

CBT試験ではパソコンでの受験(簡単なクリックと入力作業のみ)になります

そのため、

会場が全国で260カ所のテストセンターで受験が可能

です!

なので前乗りしたり県外渡航しないため、費用が安く抑えられます!

試験は10月中旬から月末にかけて2週間あります。

この中の好きな試験会場を選んで予約し、受験する流れになります。

先着順なので希望の会場にならない場合もあります。

・試験内容

試験は「終末期ケア専門士公式テキスト」からの出題になります。

大まかな項目としては

Ⅰ 概論

Ⅱ 終末期におけるチームケア

Ⅲ 日常生活を支えるケア

Ⅳ 身体症状とケア

Ⅴ 意思決定支援

Ⅵ 家族ケア

Ⅶ スピリチュアルケア

Ⅷ グリーフケア

Ⅸ 看取り期のケア

Ⅹ 終末期を取り巻く社会資源

Ⅺ 疾患別終末期ケア

となっています。

詳しい内容は今後掲載していきますので、一緒に勉強していきましょう!

・合格後の流れ

合格書通知と一緒に認定登録手続き書類が同封されています。

必要事項を記載して返信しましょう。

【ココリンク】という動画システムを使って、動画視聴して更新に必要な単位を取っていきます。

認定登録が終わったら終末期ケア専門士として活動開始です!

終末期ケア専門士取得のメリット・デメリット

終末期ケア専門士を取ったのに、メリットがないと取得するモチベーションも下がりますよね。

終末期ケア専門士を取得するメリットとデメリットを見ていきましょう。

メリット

根拠がわかり職場や他業種から信頼感がアップする

自分自身のスキルアップになる

様々な人生の終着点に携わるため、自分自身の考え方が変わる

転職に有利になる可能性がある 

デメリット

費用と時間がかかる

資格手当てがつかない場合がある

終末期ケアについて学ぶため、知識や技術が身につくのは当たり前ですが、いろいろな価値観や死生観にふれるため、自分の考え方も変っていきます

また、転職にも有利になります。

意味の無い資格をたくさん持っていても、試験官へのアピール情報にはなりませんよね。

しかし、終末期ケア専門士は病院や施設、在宅などあらゆる場面で活躍できます。

デメリットとして、費用は受験時や認定試験後の登録のは1万円前後します。

そんなのもったいなくて払いたくない!

と思うあなた。

これから多死社会へと向かっていく我が国ですが、看護師や介護者不足は今よりもっと深刻化していきます。

これからの時代、きちんとした終末期ケアのスキルを持った人が必要になってきます

その時に「今から取っておこう」となるのはもったいないですよね。

1万円やテキスト代などかかってしまいますが、始まったばかり

今、取っておいて損はないでしょう。

終末期ケア専門士にかかる費用

さて、ここまで読んでみて

終末期ケア専門士を受けてみたい!

終末期ケア専門士って自分の仕事の役に立ちそう。

と、終末期ケア専門士に興味がわき、さっそく勉強をスタートしたいですよね。

ですが、終末期ケア専門士は無料では受けることが出来ません。

終末期ケア専門士を取得するまでにかかる費用が

  • 受験料     10,000円
  • テキスト代   4,500円(任意で購入)
  • 認定登録料   10,000円

となっています。

また合格後には【ココリンク】アプリなどの機能も使えるようになります。

ココリンクとは?

  • 動画などが視聴できる
  • 動画視聴で更新に必要な単位もらえる
  • 自身の単位数が見られる
  • セミナーなどのイベント情報を得られる
  • SNS機能で情報交換ができる

単位取得、セミナーなどと聞くと時間が取られそうですよね。

しかし、ココリンクは動画だけでなく、音声のみ聞くこともできるので、通勤中や昼休みなど場所を取らずに聞くことができます!

終末期ケア専門士の今後

取得したら更新していく一方の資格はたくさんありますよね。

しかし終末期ケア専門士は違うんです!

終末期ケア専門士を取得して1年後には試験を受けて、終末期ケア上級専門士となることができます。

終末期ケア上級専門士は、「育む人」の役割をします。

チームや組織に対して、終末期ケアについて役割モデルになることが目的となってきます。

自身がもっている終末期ケアの知識や技術をチームや組織に落とし込んでいく、チームリーダー的な役割ですね。

そしてさらに1年立てば、JTCAアドバンスインストラクターという資格に挑戦できるようになります。

終末期ケア上級専門士は「育む人」で自身が所属する組織が主でした。

しかしJCTAアドバンスインストラクターは地域社会に対して「伝える人」になります。

看護介護職員など医療・福祉職種の方に対してもですが、地域住民に向けても研修や講演という形で伝えて行く役割をします。

 (一般社団法人日本終末期ケア協会HPより)

2021年時点でまだ第二回の試験なので、終末期ケア上級専門士やJCTAアドバンスインストラクターは誕生していません。

しかし、これから終末期ケア専門士が増えていくなかで、終末期ケア上級専門士やJCTAアドバンスインストラクターを持っていると差別化されて組織には無くてはならない人材になること間違いなしです!

新資格!終末期ケア専門士の取得方法と今後の活かし方を解説!:まとめ

終末期ケア専門士は臨床終末期ケアのスペシャリストです。

2年以上、終末期に関わる実務経験がある看護師や介護福祉士など国家資格を持っている方や准看護師や介護士(実務研修修了者)、栄養士なども3年以上あれば受験資格が得られます。

受験申し込みは一般社団法人終末期ケア協会へHPから行います。

受験申し込み⇒⇒⇒こちら

受験申し込みが終わると、申請書や実務経験証明書などが封書出届来ます。

必要事項記入後に簡易書留で返送して申し込み完了です。

試験はCBT試験となっていて、全国に試験センターが設置されていますので、自宅から近くのセンターで受験可能です。

自宅の近くのセンターを予約しましょう。

試験指定日に試験センターへ行って、受験します。

簡単なパソコン入力のため誰でも受験は難なく可能です。

合格後は終末期ケア専門士として活動し、1年後には終末期ケア上級専門士、さらに1年後にはJCTAアドバンスインストラクターへの資格取得へと道が続いています。

終末期ケア専門士取得のメリット

  • 根拠がわかり職場や他業種から信頼感がアップする
  • 自分自身のスキルアップになる
  • 様々な人生の終着点に携わるため、自分自身の考え方が変わる
  • 転職に有利になる可能性がある

終末期ケア専門士は出来たばかりの資格です。

そのためまだ認知度が低く、なかなか転職や給与の増額にはならないかもしれません。

しかし、終末期ケアが必要な方に出会うことは多いですし、これからも増え続けます。

そのような中で終末期ケア専門士は特に必要な人材になります。

せっかく学んでいくなら資格取得をして、信頼度もアップさせましょう。

この資格を利用して転職なども検討してみてはどうでしょうか?

せっかく終末期の勉強をするのであれば、現場でも活かしたいですよね!

今の職場では給与アップされないけど、他の職場では昇進や資格手当などで給与アップする場所もあります!

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