高校で看護師取得!早く看護師になりたければ衛生看護科へ!
- 中学生で進路を決めろと言われてもわからない。
- 看護師になりたいって夢はあるけど、どうすれば・・・
14歳で人生を決めることなんてできませんよね?
しかし中学2年生で進路希望を考えはじめなければいけません。
ほとんどの学生は普通科や特進クラスなどの進学で考えているでしょう。
今回は看護師なりたいって夢はあるけど、
普通科に行って看護系の大学や専門学校へ行く方がいいの?
高校から看護科に行く方がいいの?
と悩んでいる方必見です!
普通科の学校生活やその後はドラマなどでよく見ますが、衛生看護科って未知ですよね?
衛生看護科を卒業して現役看護師として働いている筆者が衛生看護科に進学する魅力やデメリット、その後の進路や就職後のことまで紹介します!
見れば迷いは吹っ飛びますので、是非最後までお付き合いください!
看護師になるためにはどうすればいいの?
看護師になるためにまず、学校に行かなくてはいけません。
看護師になるには、
看護師免許国家試験合格
という一番の難関があります。
これを受験し、合格するために専門学校や全日制または通信制大学に通うのです。
結局、普通科行った方が進学しやすいんじゃないの?
そう思った方、あくまで「正看護師」の場合です。
その一歩手前には「准看護師」という資格もあります。
准看護師は中学校卒業して、
- 准看護師養成学校
- 高等学校衛生看護科
どちらかを卒業すれば受験資格がもらえます。

(引用:ジョブメドレー)
この准看護師の免許を取得出来れば、
准看護師養成学校→17歳
高等学校衛生看護科→18歳
と最速で病院で看護業務に就くことができるのです。
選択肢は「衛生看護科」1択!
きちんとした看護師にいち早くなりたい方は「衛生看護科一択」です。
私はこの身を看護に捧げるの。
看護の知識だけあればいいの。
そう思った方はぜひとも養成学校へ進学されても良いと思います。
しかし、実は看護の知識だけでは病院や他の看護の現場で通用しません。
たしかに17歳から看護の世界に入れば65歳の定年時には誰よりも看護歴は長くなるでしょう。
しかし、歴が長くなっても意味がありません。
看護師には中学校卒業後に習う普通教科や一般教養なども必要となってきます。
そうなれば、高校生活も送れて看護の勉強もできる衛生看護科の方が良いでしょう。
1年違うだけでコスパ最高です。
長い看護師歴の中で1年はまったく重要ではありません。
1年短くても一般教養を持っていた方が、就職や転職、その後の資格取得などで有利です。
衛生看護科に入るメリット・デメリット
では普通科と衛生看護科とのメリット・デメリットについて見ていきましょう。
メリット | デメリット | |
衛生看護科 | 准看護師の受験資格がもらえる 最速で看護師としてはたらける 高卒の卒業資格がもらえる 資格取得できれば就職が容易 | 勉強量は多い学費が高くつく 実習で朝が早く帰りが遅くなる 教科書が多い(重い) |
普通科 | 将来の選択肢が多い 学費が安い 部活やバイトなどの時間がある 教科書が少ない(軽い) | 受験戦争や就職活動などが待っている 卒業しても自分次第で何も残らない 就職や進学してもやりたいことが違う |
私自身の考えだとざっとこんな感じです。
人によってはデメリットではない部分やメリットでも魅力を感じない場合もあるでしょう。
衛生看護科のメリット、デメリットを解説していきますね。
メリット
何よりも准看護師資格試験の受験資格がもらえます。
正直、受験資格をもらうために入学したようなものですね。
准看護師資格試験に合格すれば、高卒で准看護師として採血や処置など看護師と同等の仕事ができます。
普通科卒業し、就職した同年代よりも良い給料がもらえます。
それに今は看護師不足で新卒看護師を育てようという取り組みが全国的にされていますので、入職することは難しくありません。
これで晴れて夢だった看護師になれるということです。
デメリット
メリットであったように、入職すれば准看護師として「看護師同等の仕事」が待っています。
看護師同等の仕事=人の命を預かる仕事
ということになりますので、それなりに勉強しないといけません。
(もちろん准看護師資格試験も簡単ではありません。)
そして普通科同様に高校卒業という学歴もつくため、普通科の勉強もしなくてはいけません。
ということは勉強量が多くなるのは当たり前のことですよね。
そして実習もあります。
高校の始業時間にはすでに実習が始まっていますので、朝も早いです。
そして実習後には膨大な記録と翌日の予習が待ってますので帰りも遅くなります。
しかし、この記録と予習が資格試験合格には必要ですので、メリットとともとらえられます。
ポジティブに考えましょう!
勉強ばかりでしんどくないの?衛生看護科のカリキュラムを紹介!
資格試験に合格しないと准看護師にはなれません。
ではどのような勉強が待っているのでしょうか。
私が卒業した衛生看護科のカリキュラムを例として紹介します!
一般科目
国語(現代文・古文)・数学(ⅢとCはなし)・英語(Ⅰ・Ⅱ)・理科(生物・化学・物理)・社会(日本史・世界史・公民)・音楽・技術(PC)・家庭科・保健体育・ロングホームルーム
看護科目
人体の仕組みと働き(解剖生理) ・ 食生活と栄養(栄養学) ・薬物と看護(薬理学) ・疾病の成立ち(病理学)・ 感染と予防 ・ 看護と倫理・ 患者の心理 ・ 保健医療福祉の仕組み ・ 看護と法律(関係法規)・看護概論・ 基礎看護技術 ・ 臨床看護概論 ・ 成人看護 ・ 老年看護 ・ 母子看護 ・ 精神看護
見るだけで頭が痛くなりますね。
もちろんテストも看護科目が入ってきますので、普通科の生徒よりもテストが多いですし、課外授業などもありました。
しかし、普通科は数学Ⅲ・Cがあったりと、はぶかれているところもありますね。
生徒が進学するにあたり、看護系大学や専門学校で受験科目に一般科目も入っているためです。
さすがに国立大学試験ほどのレベルは必要ありませんが、養護教諭や保健師、助産師を目指したいと思った生徒には大学受験が必要ですよね。
進路の幅を増やすために最低限の一般科目は修得しなければならないということです。
卒業後は看護系の学校に進学するしかない?その後の進路について
看護の勉強を3年間がんばったんだから、看護師になるのはとうぜんでしょう!
そう思う人が多いのは確かです。
しかし、中には違う道に進む人もいます。
私の同級生は看護師ではなく、このような別の進路に進む人もいました。
- 進学せずに准看護師として病院へ就職
- 養護教諭になるために4年制大学
- 美容専門学校
- 警察音楽隊
- 一般企業
病院へ就職や養護教諭を目指す進路は、3年間の努力がみのる進路です。
しかし他は看護の勉強とは全く関係ありません。
一般企業や音楽、美容分野が悪いということはありません。
衛生看護科で一般教科も勉強していたおかげで、選べた進路ですし普通科の生徒よりもハンデはあったはずです。
それでも進路を決めて進んだのですから立派だと思います。
それに准看護師免許は合格すれば持ってますので、副業で看護師としてお小遣いも稼げるという利便さ。
素晴らしいです。
高校で看護師取得!高校から看護科に通うのは本当に良いの?:まとめ
看護師になるためにはまず学校へ行かなくてはいけません。
衛生看護科であれば3年かかるものの、高卒の資格と准看護師の受験資格をもらえて、さらに進路を考えることができます。
養成学校で2年かけてほとんど看護の勉強だけをして、1年でも早く看護師として働くのもありですが、コスパとしては1年長くても衛生看護科へ行った方がよいでしょう。
衛生看護科に入るメリット・デメリットは次の通りです。
メリット | デメリット | |
衛生看護科 | 准看護師の受験資格がもらえる 最速で看護師としてはたらける 高卒の卒業資格がもらえる 資格取得できれば就職が容易 | 勉強量は多い 学費が高くつく 実習で朝が早く帰りが遅くなる 教科書が多い(重い) |
普通科 | 将来の選択肢が多い 学費が安い 部活やバイトなどの時間がある 教科書が少ない(軽い) | 受験戦争や就職活動などが待っている 卒業しても自分次第で何も残らない 就職や進学してもやりたいことが違う |
衛生看護科は看護の専門科目に加えて、一般科目(普通教科)もカリキュラムに入っています。
それだけ普通科の生徒よりも勉強量は多くなります。
しかし、専門学校や大学受験に必要な程度なので、そこまで身構えなくてもよいです。
卒業後は看護系の学校に進学するしかないかというとそうではなく、一般教科も勉強しているため、他分野の専門学校や大学、一般企業への就職など大きく幅が狭まることはありません。
中学生という若さで看護師になろうと決めたなら、ぜひ衛生看護科を受験してみて下さい。
衛生看護科に行くと、
看護師になるレールしか敷かれていない
と思われがちですがそうではありません。
看護の勉強をしながら、合わないなと思えば違う進路に進めば良いのです。
また、衛生看護科は正看護師になるための基礎が詰まった授業内容です。
3年制の看護専門学校で正看護師まで取得出来ますが、何もわからない状態でいきなり専門的な授業内容は頭に入りません。
しかし准看護師を持って大学や専門学校へ進学すれば、准看護師の時の勉強よりも深いことを習うので頭に入りやすいです。
トータル5年かかって正看護師を取得することになりますが、20歳になったときには正看護師まで取得出来ているので、どちらにしろ衛生看護科は最短ルートです。
看護師になる思いが強い方は是非とも衛生看護科へ入学してみてはいかがでしょうか。