目標は高く!緩和ケア認定看護師になるまでにこれからすること。
こんにちは!
ブログ運営者のsyuhです!
急性期、慢性期などの病院や介護施設、現在は訪問看護師をしてかれこれ13年目になります。
今回から始まるこのブログですが、
緩和ケア認定看護師になるまで
を題材として過程をお知らせしていきます!
現在進行形で更新していきますので
- すでに緩和ケアに関わっている方
- これから勉強を始めようとしている方
- 緩和ケアにこれから携わる方
- 看護師になりたての方
- これから看護師になろうと思っている方
いろいろと教えていただけると嬉しいです!
一緒に勉強していきましょう!
さて、目標は高く認定看護師ですが、
「緩和ケア」を専門とする「緩和ケア認定看護師」について解説していこうと思います。
これから緩和ケア認定看護師を目指す方も他の分野で認定看護師を目指す方も、このブログを読めば道のりがわかりますので是非、最後まで見て下さい!
緩和ケア認定看護師って?
まず緩和ケア認定看護師とは、どんな看護師なのでしょうか。
簡単に言うと、「緩和ケア看護のスペシャリスト」です!
2020年時点で、全国で約2550人もの緩和ケア認定看護師が登録しています。
緩和ケアの定義(WHO 2002年)
緩和ケアとは、生命を脅かす病に関連する問題に直面している患者とその家族のQOLを、痛みやその他の身体的・心理社会的・スピリチュアルな問題を早期に見出し的確に評価を行い対応することで、苦痛を予防し和らげることを通して向上させるアプローチである。
〈特定非営利活動法人日本緩和医療学会HPより引用)
簡単に言うと、痛みや悲しみなどの苦痛を緩和して、QOL(生活・生命の質)を向上することですね。
この苦痛の緩和に関して、看護師の中でも特化して勉強し、実践しているのが「緩和ケア認定看護師」になります。
緩和ケア認定看護師の仕事
では緩和ケア認定看護師はどのような仕事をしているのでしょうか。
認定看護師の役割は
1 実践
個人、家族及び集団に対して、高い臨床推論力と病態判断力に基づき、熟練した看護技術及び知識を用いて水準の高い看護を実践する
2 指導
看護実践を通して看護職に対し指導を行う。
3 相談
看護職等に対しコンサルテーションを行う。
(公益社団法人日本看護協会HPより引用)
となっています。
自身のスキルをアップさせ、実際に臨床や在宅などいろいろな看護の場面で活躍しています。
最近では訪問看護でも抗がん剤治療や終末期ケアを展開することが多くなってきました。
介護施設では看取りケアを推進する場所も増えています。
そのような場所で働いている看護師や介護職などに研修したり、相談を受けたりしています。
緩和ケアの領域で家族や介護職の方に聞かれても、看護師が答えられなかったり経験測で答えることが多く見られます。
緩和ケア認定看護師は資格を取得する段階で、しっかりと医学的な根拠を学びます。
根拠示しながらの説明でしっかりとしているので、説明を受ける側も問題を解決でき、安心してケアに当たることが出来ます。
緩和ケア認定看護師を取得するメリット・デメリット
緩和ケア認定看護師を取得するメリットとデメリットを解説していきます。
メリット
・自身のスキル(価値)が上がる
・緩和ケア分野で必要な人材となる
・場所によっては役職がつく(手当がつく)
・研修講師などで収入が増えることもある
などが上げられます。
スキルアップすることにより、看護師としての自身の価値が上がります。
また研修などの講師でも呼ばれることもあり、副収入を得ることも出来ます。
デメリット
・時間と費用がかかる
・仕事が増える
などが上げられます
緩和ケア認定看護師の資格が取得出来る学校は、2020年時点で全国11カ所あります。
しかし2020年度は9カ所の学校が休講としており、今後は開講するまで待つしかありません。
緩和ケア認定看護師になるまでの道のり
まずは認定看護師になるためには、
- 日本国での看護師免許を所有していて
- 看護師免許取得後、5年以上に実務経験が必要
- かつ、その分野で3年以上の実務経験が必要
という経験が必要になります。
実務経験の壁を突破したらこの度は学校探しです。
前項で説明しましたが、まずは学校に入らなければいけません。
全国に11カ所ある学校から、自身が通学できる場所を選びます。
学校が決まれば入学試験を受けて、合格すれば入学することになります。
入学後は6ヶ月~10ヶ月でカリキュラムを受け、緩和ケア認定看護師の認定試験を受験します。
その試験に合格し、登録すれば晴れて緩和ケア認定看護師として活動開始することが出来ます。
詳しくは次で説明しますね。
緩和ケア認定看護師になるまでにすること
緩和ケア認定看護師になる!と決めて、すぐに明日から「緩和ケア認定看護師です」とはなりません。
緩和ケア認定看護師になるまでにしなくてはいけないことを解説していきます!
貯金
緩和ケア認定看護師課程へ入学するには多額の資金が必要になります。
試験代、入学金、受講料、教科書などの資料代、実習費、遠方からであれば宿泊費や生活費が必要となってきます。
学費と宿泊、生活費を合わせると200万円は準備が必要です
協力を頼む
就業場所にもよりますが、授業が日中にあるため仕事には出られません。
全く出られないわけではありませんが、間違いなく入学前と比べると出勤日数は減ります。
その時点でシフトの管理や給与、職場の在籍などの相談が必要になってきます。
上司や職場のスタッフの理解がなければ、入学すること自体困難になります。
また家族がいる場合には、家族の協力も必要になります。
半年から1年弱の間、家から離れなければならなくなり、収入も減る可能性があります。
それに加えて多額の出費となれば、家族への影響も大きいでしょう。
職場、家族の協力は必要不可欠なものになりますので、必ず協力体制は確保しておきましょう。
勉強
入学するためには試験があります。
基本的に筆記試験と小論文、面接とあります。
筆記試験の勉強は一つのテキストをしっかり読み込むことが重要です。
どのテキストでも大切なところは必書いてあります。
そこを押さえられるかどうかがポイントになりますので要チェックです。
また、せっかく勉強するのであれば+αで資格も取得してしまおう!と
「終末期ケア専門士」
を受験することにしました。
緩和ケアよりも少し広範囲ですが、終末期ケアと緩和ケアは切り離せないため、無駄な勉強にはなりません。
学校選び
北海道から沖縄まで学校は様々です。
認定試験に必要なカリキュラムは11カ所とも受けられます
自分の生活圏域から決めるでも良いですし、学校の理念や教育方針を参照して決めてもいいですね。
まずは資料請求して、詳しい情報を集めましょう。
入試から合格発表
勉強もしてきて、いざ入学試験です。
筆記試験、面接、小論文などを一日で終了するところが多いです。
試験内容などはまた別の記事で書こうと思います。
入試後、2~4週間で合格発表が届きますのでドキドキしながらの開封になります。
合格すれば、必要手続きをして入学準備しましょう。
入学
晴れて緩和ケア認定看護師への第1歩を歩み出します!
入学してくる生徒はみなさん、志は一緒です!
ここで仲間になったら緩和ケア認定看護師を取得した後も、相談などしてつながることができます!
一生の仲間ですね。
カリキュラム受講
リモートでの授業や集合授業など指定通りにカリキュラムをこなしていきます。
また養成学校と提携している病院や訪問看護ステーションなどで実習となります。
卒業
カリキュラムが修了すると認定試験の受験資格が得られます。
認定試験は5月頃にあるため、それまで学校で習ったことを復習しながら勉強の日々になります。
認定試験
認定試験を受けて合格すると、晴れて緩和ケア認定看護師として羽ばたいていきます。
以上が緩和ケア認定看護師になるまでの流れとなります。
なかなかやることが多いですね。
一念発起して、すぐに動けるものもあれば入試対策などは予定を立ててやっていくほうがいいですね。
目標は高く!緩和ケア認定看護師になるまでにこれからすること:まとめ
緩和ケア認定看護師とは「緩和ケア」のスペシャリストです!
緩和ケア認定看護師の仕事は、高水準の緩和ケアを実践して、他の看護師や職種に対して指導をしたり相談に乗ったりします。
緩和ケア認定看護師のメリット・デメリットは大きなスキルアップにつながりますが、お金と時間がかかってしまいます。
緩和ケア認定看護師になるまでの道のりは、日本の看護師免許を所有して看護師経験が5年以上あり、緩和ケアに関わる業務を3年以上経験している看護師が対象です。
緩和ケア認定看護師になるまでにすることはたくさんあります。
貯金をしたり、勉強をしたり、家族や職場の理解を得たりとハードルは高いです。
勉強も気が抜けず、希望する学校の入試に合格しなければスターツラインに立てません。
無事に修了した後に認定試験があり、合格・登録後に緩和ケア認定看護師として活動することが出来ます。
いかがでしたでしょうか?
緩和ケア認定看護師になるためには年単位で時間がかかり、100~200万円以上のお金がかかります。
しかし、それを乗り越えて緩和ケア認定看護師になることができればこれからの看護師人生がより楽しく、より充実したものになることは間違いありません!
これから緩和ケア認定看護師への道を歩んでいくので、その過程を皆さんにお見せしながら目指します!
まずは終末期ケア専門士の取得から勉強を始めていきますので、取得までを更新していきます!